映画関連情報を配信するウエブサイト「映画.com」が2016年4月1日、公開したばかりのエイプリルフール特設ページを「悪ふざけがすぎた」として削除、謝罪した。
映画「オデッセイ」のプロモーションという体裁だったが、日本の芸能スキャンダルや「暴言王」ドナルド・トランプ氏まで「素材」にする「ぶっ飛び」ぶり。ネット上の評価が賛否両論に分かれていた。
「70億人が彼の絶倫にびっくりぽん」
「オデッセイ」は火星に1人置き去りにされた宇宙飛行士の奮闘を描く作品。16年2月に日本でも公開された。ポスター画像に記されたキャッチコピーは「70億人が彼の還りを待っている」だ。
「映画.com」のエイプリルフール企画特設ページでは、同作に主演したマット・デイモンさんの顔部分や上記コピーを改変したコラージュ画像が並べられた。
1つ目は「70億人がホラッチョの還りを待っている」。「素材」となったのは、 学歴や経歴の詐称疑惑を3月24日発売の「週刊文春」(3月31日号)に指摘された経営コンサルタント、ショーン・マクアードル川上さんだ。画像では、マットさんの顔がショーンさんの顔に入れ替わっている。
そして、すぐ下には「彼の英語力ならNASAとの交信も問題なし。NASAのPCにもインテル入ってるし!」との一文が付け加えられている。ショーンさんのあだ名「ホラッチョ」や「インテル」のCMへの出演歴を前提にしたジョークだろう。
その下には、アメリカ大統領選の共和党候補で、その「暴言」がたびたび物議を醸すドナルド・トランプ氏、「週刊新潮」(3月31日号)に女性5人との不倫を報じられた作家・乙武洋匡さんの顔を用いたコラージュ画像も掲載されていた。
改変後のコピーも
「70億人が彼の落選を願っている」
「70億人が彼の絶倫にびっくりぽん」
とやりたい放題だ。
編集長名で謝罪メッセージ
そして最後に、アプリ「Snapchat」で目を大きく加工したベッキーさんの顔写真と「ベッキーさん、使っていますよね? チャットが自動で消えるアプリ、Snapchat」という一文を付けた。あの「不倫LINE」流出騒動を揶揄するような書きぶりだ。
映画の内容に一切触れない「斬新すぎる」プロモーション手法に、ネット上の評価は分かれた。
「攻めていて好き」
「ふざけ具合嫌いじゃない」
と好意的な声もみられる一方、
「あれはやりすぎだ」
「品がなくて笑えない」
との批判も相次いでいる。どちらかといえば後者が多い印象だ。
事態を察知したのか「映画.com」は16年4月1日午後、特設ページを消去し、駒井尚文編集長の名前でメッセージを掲載。
「少し悪ふざけがすぎました。皆さまには不愉快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございません」
と謝罪した。