JAL入社式3時間前にシステム障害 その時、予定の「松井秀喜の出番」は...

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

チアダンスとキャッチボール企画も中止に

   JALのシステムトラブルは年度が変わった4月1日に発生。朝の7時48分頃から重量管理システムが約2時間にわたって障害を起こし、羽田発着の計46便が欠航。約6670人の足に影響が出た。入社式は、それから3時間後の10時45分に羽田空港の格納庫で始まった。当初は客室乗務員(CA)によるチアダンスチーム「JAL JETS」による演技や、松井さんとのキャッチボール企画が予定されていたが、いずれも中止された。この日はJALとポイントサービス「Ponta」(ポンタ)の提携記念イベントも予定されていたが、中止になった。

   植木義晴社長は入社式後の囲み取材で、

「本当に皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。必ずや早期に原因究明し、二度とこのようなことがないよう万全を尽くしたい」

と頭を下げた。

   松井さんは入社式のあいさつで、現役時代を振り返りながら

「幸運だったことは、私自身、決して野球に対して器用ではなかった、どちらかと言えば不器用だったということ。そのことを自分自身認識していた。不器用だということは、やはり練習しなくちゃいけない。日々、うまくなるためにはどうしたらいいか、そのことを考えながら練習してきた。また、その練習するという行為が苦にならなかった。それが私にとって幸運なことだった」

などと「練習」の重要性を説いていた。松井さんは02年から04年までJALのイメージキャラクターを務めた。契約が切れた後も日米を往復する際はJALを利用し、契約終了から5年が経った10年1月にはJALが会社更生法の適用を申請して破綻。その直後に松井さんが

「けっして忘れないでほしいと思う。JALを応援する人が、ここにいることを」

というメッセージを送り、JAL社員に感謝されたことは広く知られている。

1 2
姉妹サイト