「モンスター患者」は誤診されやすい 問題行動で医師を怒らせると自業自得に

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医師の冷静さと集中力を奪う

   同じテストを病院の研修医74人に行うと、同様の傾向がみられた。やや複雑な症例で、モンスター患者の診療ミスは20%も多くなった。ただし、開業医、研修医ともに、テストで十分な熟考の時間が与えられれば、診療ミスは減った。

   マーメイド准教授は「モンスター患者の問題行動が、医師の冷静さと集中力を奪い、的確な診断を下すことを難しくしています。十分な治療が受けられなければ、患者がさらにいらだつ悪循環になります。医師が患者への対処方法を学ぶ必要はありますが、どうしても不信感がぬぐえないようなら、他の医師を紹介することも一案でしょう」と語っている。

   いずれにしろ、病院で「モンスター」ぶりを発揮しても得になることは何もないようだ。

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