女子中生誘拐事件で千葉大生を襲い始めた「風評被害」 大学は寺内容疑者の卒業「留保」を決めた

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卒業生は「在学生の就活に影響が出なければ...」

   ネット上で盛んに取り沙汰される「千葉大と犯罪」のイメージに、大学関係者からは「風評被害」を訴える声も上がっている。

   千葉大卒業生OGの20代女性は16年3月31日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「大学時代の友達や後輩と『また千葉大だよ。やばいね...』って話していたんです。市橋受刑者の事件のときもそうですけど、千葉大の名前がこんな形で出るのは卒業生としては正直複雑です」

と答えた。また、就職活動の真っただ中で起きた事件だけに、「在学生の就活に影響が出なければいいんですが...」と心配するように続けた。

   千葉大教育学部3年生で現在就職活動中だという20代女性は、今回の事件が同級生の間でも話題になっていることに触れ、「なかには、『これじゃ犯罪者養成大学だよ』と自虐的に話す人もいます」と語る。また、本人は就職活動への影響はあまり心配していないというが、就活中の同級生からは、

「就活に影響したらどうするんだ」「後輩が就職活動で苦労するかもしれない」

と憤る声も聞かれるという。

   このように、今回の事件が大学関係者の間で波紋を広げる中、当の千葉大は16年3月31日、寺内容疑者の卒業認定および学位授与を一旦取り消し、卒業を留保することを決定したと発表した。この決定に対しネット上では、「容疑者の段階で処分するのは重大なミス」「そんなに自校の名誉を守りたいのか」といった批判が相次いでおり、一部からは「千葉大批判恐れすぎて批判されてて笑う」と皮肉る声も上がっている。

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