「万引き女性保安員」勤務中に財布盗んだ驚きの「言い訳」 犯行の一部始終が監視カメラに映っていた

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   滋賀県警守山市の大型スーパーで65歳の女性が買い物を済ませレジで精算しようとしたところ、財布が無いことに気づいた。店内で落としたのかと思ったが財布は見つからなかった。守山署に届け出て署員が防犯カメラの映像を確認したところ、ある女性がバッグから財布を抜き取る様子が鮮明に映っていた。

   その女性というのは警備会社から派遣されていた「万引き保安員」。そんなあきれた事件が起こった。

  • スーパーで無防備に買い物をしていると「万引きGメン」に財布を抜き取られてしまう?(写真は記事とは関係ありません)
    スーパーで無防備に買い物をしていると「万引きGメン」に財布を抜き取られてしまう?(写真は記事とは関係ありません)
  • スーパーで無防備に買い物をしていると「万引きGメン」に財布を抜き取られてしまう?(写真は記事とは関係ありません)

募集広告では「正義感のある方であれば、未経験者でも歓迎です!!」

   守山署がJ-CASTニュースの取材に明らかにしたところによれば、2016年3月29日の午前中、65歳の女性が守山市内の大型スーパーで買い物を済ませレジで精算しようとしたところ財布が無かった。スーパーに入った時に財布があることは確認していたため、店内で落としたのではないかと思い探してもらえるよう頼んだ。財布の中には現金のほかキャッシュカードや通帳類を入れていたため、金融機関に停止してもらう手続きを取った。

   守山署に届け出たのはそうした手続きが終了し、店内で見つからないことが分かったその日の夕方。署員はすぐに店に向かい防犯カメラの映像を確認したところ、買い物カートの中に置いた手提げカバンから財布を抜き取る女の姿が鮮明に映っていた。その女が誰なのかは直ぐに判明した。それは万引きを取り締まるために店に配置された「万引き保安員」の女(55)だったからだ。

   警備会社に雇用され、万引きする人を取り締まるのが仕事で、一般客を装い店内を監視するのが一般的な仕事だ。法的な権限があるわけではなく、万引き犯を捕まえた場合は警察に通報する。警備会社の募集広告には、「主婦の活躍の場」などとあり、「正義感のある方であれば、未経験者でも歓迎です!!」などと書いている。守山署によれば、窃盗容疑で逮捕したこの「万引き保安員」は調べに対し、

   「かばんの口が開き、財布が見えていた。そんな無防備な人は困らせてやろうと思った」と供述しているという。しかし、

「それは言い訳であって動機ではない」

とし、余罪はないか調べている。

窃盗や女子更衣室の盗撮、警備員の犯罪は意外と多い

   ネットの掲示板では多くの人が、

「万引き犯を捕まえる役割の人が窃盗を働く、そんな話は聞いたことが無い」

などと唖然としている。

   しかし、最近、警備などをしている人が犯罪に手を染めたという報道が意外に多い。15年12月には秋田県で、大手警備会社の警備員が高校など巡回警備先で現金を盗んだとして逮捕された。16年に入っても、2月にはJR静岡駅北口の地下駐車場の使用済み割引券を盗み、再利用可能なものとして静岡市内の金券ショップに売っていた疑いで、警備会社の従業員の男が逮捕された。犯行を20~30回繰り返していたという。同じ2月には、愛媛県松山市の大型商業施設に勤務する警備員の男が女性従業員用の更衣室に忍び込み、盗撮目的でロッカーに小型カメラを設置したとして逮捕されたと報道されている。

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