社長射殺「餃子の王将」、取引先に「組員」同姓同名が複数いた それでも第三者委が「関係確認できない」としたワケ

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特定グループなどとの取引で260億円が流出

   1995年には祇園(京都市東山区)の5階建てビルをBグループから5億3000万円で購入し、06年に第三者に対して8000万円で売却。2000年には福岡市内の9階建てビルをBグループの会社から12億3700万円で購入し、02年にはBグループの別の会社に5億2000万円で売却している。いずれの物件購入についても、報告書では「その経緯や経済合理性は明らかではない」と評価。13年の社内報告書では、

「本件の多額の資金流出等は、取締役会議事録での報告者、経理処理の指示のメモ等により、加藤欣吾代表取締役専務取締役経理部長が主導して行っていることが伺える」

とまとめている。

   ここで出てくる加藤欣吾氏は、創業者の加藤朝雄氏の次男だ。創業者の死去後も、親族の手によって不適切な取引が漫然と続いてきたことになる。

   第三者委員会のメンバーは、記者会見で

「トップダウンで言われた時に、それ以上のことをあまり考えないようなカルチャーがあったのかなと...」

ともらした。第三者委員会の報告書では、殺害された大東前社長がA氏との関わりを絶とう努力したとして、一定の評価をしている。ただ、A氏と反社会的勢力との関係については

「我々のスコープ(調査範囲)の範囲外なので、調査していない」

と繰り返した。

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