東京のローカルテレビ、TOKYO MXで生放送されている情報番組「5時に夢中!」の火曜レギュラーを務めていたタレントの岡本夏生さん(50)の「卒業」が突然発表され、ファンの間に衝撃が走っている。
2011年10月から約4年半にわたって出演し、歯に衣着せぬコメントやユニークな衣装で番組を盛り上げてきた。本人は降板について「インフルエンザ後の出演」を理由の1つに挙げていたが、真相については憶測が広がっている。
インフルエンザ完治の診断書ないまま出演し批判
降板は、2016年3月29日の番組エンディングで本人の口から突然発表された。
司会のふかわりょうさん(41)から「岡本さんから視聴者の皆さまにお知らせが...」と振られると、出演がこの日で最後であることを告白。その上で「辞める理由の1つになったことを手紙に書きました」として、用意してきた手紙を早口で読み始めた。
「インフルエンザの後、診断書も持たないまま8日にテレビに出てしまったことで、佐々木健介さんはじめ、すべての演者、スタッフの皆様にとても御心配をおかけしました。ご迷惑をお掛けした皆様、本当に申し訳ございませんでした。深く反省し、今日限りで番組を降りることになりました。今までありがとうございました」
岡本さんは8日の生放送で、インフルエンザに感染していたことを明かしていた。「治って3日、4日経つ」とも話していたが、ネット上では「インフルエンザなら、最低5日は外出禁止にしないと」「こういう人が居るから大流行する」との指摘が相次いだ。
さらにこの日は、もう1人の火曜レギュラーである北斗晶さん(48)の夫、佐々木健介さん(49)が出演していた。北斗さんは、がんの闘病のため休養している身。そのため「佐々木から北斗に移ったらどうすんだ」との批判も少なくなかった。
ただ、岡本さんは手紙の続きとして「でも、お医者さんには『5日からは解熱しており、うつらないから8日の勤務は可能』と言われています。そこはご安心ください」と読み上げ、出演は医師の判断に基づくものだったことを強調した。
隣で聞いていたふかわさんの表情に笑顔はなく、「本当に(番組の)大事な柱の一つだったんですけども...。本当にありがとうございました」と名残惜しそうに挨拶した。
「当たり前の日常は、いつだって予告なく、崩壊する」
あまりに急な展開にネット上は騒然となった。
放送後に更新された「今日で、終わり」と題するブログ記事には「残念です」「やめないでほしい」との声が殺到し、18時時点で1100件以上のコメントが寄せられている。「相棒」である北斗さんの休養発表時に「病気と闘ってる間お留守番頑張ります」ともつづっていたことから、復帰前に降板したことにショックを受けているファンも多いようだ。
降板理由についてはインフルエンザの件以外には語られなかったものの、ネット上では、これまでの過激発言が問題視されたのではないか、との見方が広がっている。
降板を公表した番組の中でも、埼玉県朝霞市の女子中学生が約2年ぶりに保護された事件について取り上げる中、岡本さんは「世の女性たちに言いたいのは、やっぱり中途半端に家出をしたりとかね。こんなことやめなさいと! 命があってよかったけど、下手すると殺されてっからね!」とコメント。その数十分後、ふかわさんが「被害者が家出をしたと誤解される発言があった」としてお詫びし、訂正する一幕もあった。
なお、29日午前に更新された岡本さんのブログには「当たり前の日常は、いつだって予告なく、崩壊する」「いつまでも、あると思うな 親と、金と、レギュラー番組だっちゅーの」との意味深な発言があり、降板は本人にとっても想定外のことだった可能性がある。
プロインタビュアーの吉田豪さん(45)は29日夜、ツイッターで「岡本夏生の『5時に夢中』卒業に関しては、彼女を生放送で起用したことと、今日までレギュラー出演が続いたこと自体が奇跡だったと思ってます」との感想を述べている。