NHKで20年近くシリーズが続いている人気アニメ「おじゃる丸」。主人公の坂ノ上おじゃる丸は5歳の設定だが、なんと2016年4月6日から始まる第19シーズンでは17歳の美少年になって登場する。そのためネットでは「おそ松さんのパクリ」などといった批判が出る事になった。
ただ、一部の女性に大人気だったテレビアニメ「おそ松さん」が終了した今、「おそ松さんロス」に悩む「腐女子」の新しい受け皿になり、かなりの人気になるのでは、などといった期待が高まっているのも確かなのだ。
声優に「黒子のバスケ」主人公の小野賢章
テレビアニメ「おそ松さん」は原作の6つ子を大人として描いたところ、ボーイズラブ(BL)好きな「腐女子」を中心に大ヒットした。ヒットした理由の一つに大人気声優を起用し、それも「腐女子」に人気の高い声優陣だった、ということが挙げられている。17歳のおじゃる丸も美少年として描かれるだけでなく、声優にアニメ「黒子のバスケ」主人公を演じた小野賢章さんを起用していて、「腐女子」人気が高い事も共通しているのだ。ただし、17歳のおじゃる丸が登場するのは今のところ1回だけ。視聴者の反応を見ながら「続編」を作るか検討するのだという。
おじゃる丸を17歳にしたことについて、監督の大地丙太郎さんはNHKの公式ホームページで、
「視聴者の皆さんをびっくりさせる方法はないかと考えて......。」
と語っている。
では、どんなおじゃる丸になるかというと、エグゼクティブプロデューサーの吉國勲さんは、源氏物語の若い光源氏が頭中将と二人で舞を舞うという有名な、美しいシーンがあり、
「イメージは、その年頃になったおじゃる丸です(笑)。」
などと説明している。実は、監督の大地丙太郎さんは「おそ松くん」の大ファンで、独自に「おそ松くん」のオマージュアニメを制作したりもしている。