「これからは画像の時代だ」「動画に対応しないと、もう生き残れない」「生放送こそが」「電子書籍なら」「専用アプリも」「仮想現実だ」――次のネットを制する、との鳴り物入りで、これまで多くのメディア、プラットフォームが、空振りとなったものも含め、私たちの前に姿を現してきた。
そして今、日本へ本格的に上陸しようとしているのが「クイズ」だ。SNSとの相性の良さを生かした「バズる」コンテンツとして、この2~3年、海外で人気が急上昇中だ。2016年は国内でも専門サイトのオープン、大手ネットメディアの利用開始などの動きが相次ぎ、注目を集めている。
突如ツイッターを席巻した、1問のクイズ
2016年3月6日、日曜日。ツイッターの「トレンド」欄に、長らく一つの言葉が居座る現象が起こった。「カラーIQ」なるキーワードである。特に有名人がツイートしたわけでも、テレビで取り上げられたわけでもない。にもかかわらず、つぶやかれた回数は、前後3日間を合わせて、なんと4万件超に達する(Yahoo!リアルタイム検索のデータより)。
「やったー!!4%に入った!!」
「私も出来たぞ!やったね!」
「フォロワさんに触発されてやってみました!」
ユーザーが競うように自らの「回答結果」を投稿したのは、クイズ投稿サイト「Playbuzz」に公開された「96%の人がこのカラーIQテストをパスできません(96% Of People Can't Pass This Color IQ Test)」という問題だ。色にまつわる問題を解いていくと、ユーザーの「カラーIQ」なるものを判定してくれる(その根拠は怪しいが)。このクイズの結果を、挑戦した回答者が相次いでツイートした結果、トレンド欄が占拠されたのである。