「誘拐」後も研究態度「普通だった」 埼玉事件の容疑者「知人」が語った意外な素顔

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   埼玉県朝霞市の女子中学生が約2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐の疑いで身柄を確保された寺内樺風容疑者(23)は、千葉大学工学部でどのような学生生活を送っていたのか。

   寺内容疑者と2014年度の演習でともに研究したという千葉大の同窓生は、「あまりにも様子が普通過ぎました。(誘拐後の)半年間、顔を合わせてやり取りしていましたが、違和感を持ったことは1度もありません」と驚きを隠せない様子だった。

  • 寺内容疑者が16年2月から住んでいた東中野のアパート(16年3月28日撮影)
    寺内容疑者が16年2月から住んでいた東中野のアパート(16年3月28日撮影)
  • 寺内容疑者が16年2月から住んでいた東中野のアパート(16年3月28日撮影)

LINEのプロフィール画像は「飛行機の写真」だった

   16年3月下旬に卒業するまで、千葉大工学部の情報画像学科で、商品レビューなどのデータ解析を研究していた寺内容疑者。14年3月に女子生徒を誘拐してからも、所属していたゼミにも出席を続けるなど「ごく普通の学生生活」を送っていたようだ。

   そんな寺内容疑者の大学生活の一端を明かしたのは、「彼とは何度も会話したこともありますし、LINEの連絡先も知っていました」と語る同窓(級)生だ。寺内容疑者とは、14年度に半年間にわたって共同研究を続けていたという。

   16年3月29日のJ-CASTニュースの取材に答えた同窓生は、

「(寺内容疑者は)頭の回転が早く、真面目でしっかりとした性格でした。あまり雑談はしないタイプでしたが、私たちの班の中でも『まとめ役』といった存在で、集団をまとめるのが得意な印象を持ちました。半年間顔を合わせてやり取りしていましたが、本当に変わった様子はなく、違和感を持ったことは1度もありません」

と語る。演習時の様子にも不審な点はなく、居残り作業にも進んで参加していたという。プライベートでの関わりは少なかったが、演習期間中には寺内容疑者とLINEで連絡を取っていたといい、「プロフィール画像には、飛行機の写真を使っていました」とも明かした。

「班員とは普通にコミュニケーション」

   「よくいる工学部生という印象で、本当に普通でしたね」――。約30分にわたる取材の中では、「普通」という言葉が繰り返し登場した。授業態度も他の学生と変わりなく、卒業研究も「一般的な学部レベルで、普通の内容」だったという。

   また、16年3月29日朝の日刊スポーツ電子版では、寺内容疑者の高校時代を知る関係者の話として、アニメ作品のキーホルダーをカバンにつけていたことが報じられた。だが、先述の同窓生によると、「そんなにアニメが好きとは知りませんでしたし、周りと比べて極端にオタクっぽい雰囲気というわけでもありませんでした」。

   この同窓生が寺内容疑者と交流していたのは、女子生徒の誘拐から半年近くが経った後だったが、「誘拐や監禁といった事件を起こしたり、人を脅迫したりできるタイプには全く見えませんでした」とも語る。その上で、

「演習を受けていた様子にも違和感はなく、班員とは普通にコミュニケーションをとっていました。自宅で女子生徒を監禁していた人間の態度とは思えません」

と不思議がっていた。

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