iPhoneのロック解除「やろうと思えばできる」? FBIとAppleの「終戦」でくすぶる新たな不安

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間違ったパスワードを10回連続入力で「メモリ全消去」

   突然迎えた「終戦」。しかし、iPhoneのセキュリティーリスクに対する懸念は高まる一方だ。ツイッターでは

「セキュリティホールがあるということになるのか」
「これはこれで別の問題が出てくる」
「脆弱性があることが明らかになった」
「やろうと思えば解除できるってことが露呈してしまった」

といった指摘が相次いでいる。実は、iPhoneに間違ったパスワードを10回連続で入力すると、設定次第でメモリがすべて消去されてしまう。各報道によると、FBIのジェームズ・コミー長官は米議会の公聴会でたびたび、こうした保護機能を「自力突破」できないと述べていた。だからこそAppleの協力を求めていたわけで、これが「第三者」にも突破できるとなると話は別だ。

   もっとも、Appleの手を借りなくてもFBIはロックを解除できると主張していた識者もいた。米中央情報局(CIA)、米国家安全保障局(NSA)の元職員、エドワード・スノーデン氏やアメリカのセキュリティ研究家、ジョナサン・ジジアルスキー氏だ。

   スノーデン氏は16年3月上旬、ワシントンDCで開かれたカンファレンスにビデオ中継で参加し、FBIはAppleにロック解除を強制しなくても中のデータを入手できると述べている。

   また、ジジアルスキー氏も3月24日、自身のブログでiPhoneのロックを解除する7つの方法をリストアップし、Apple以外の企業がロックを独自に解除できる可能性を示した。

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