日本中央競馬会(JRA)の所属騎手としては16年ぶりに誕生した女性ジョッキー・藤田菜七子騎手(18)がデビュー36戦目で初勝利を飾った浦和競馬。そのレースで使用したサイン入りのゼッケンが何者かに持ち去られた事件で、2016年3月28日に51歳の男がゼッケンを持っているとして埼玉県警浦和署に出頭した。
関係者以外立ち入りが禁止されている業務館に侵入し関係者を装ってゼッケンを持ち去るという巧妙な手口の犯行のようだが、出頭時に母親に付き添われていた、という驚きが広がっていて、ネット上では「いったいどんな男なのか?」と話題になっている。
「51歳の母親っていうと80前後か......」
浦和署に取材をしたところ、横浜市戸塚区に住むこの51歳の男は16年3月28日正午に母親に付き添われ出頭した。手には藤田騎手のサイン入りのゼッケンがあった。この男は競馬界ではちょっとした有名人だったようで、藤田騎手が初勝利した3月24日に関係者以外立ち入り禁止の業務館に関係者を装って侵入した人物であることが確認でき、浦和署は建造物侵入容疑で男を逮捕した。
ゼッケンの持ち去りについては捜査中で、窃盗なのか、だまし取った詐欺なのか、強引に奪う恐喝だったのか、それによって容疑が変わってくると話した。出頭したのは報道やネットでこの事件が大きな話題になり、観念したのではないか、ということだった。母親に付き添われて来たことについては、知能や肉体に障がいがあるわけではないため、
「少年や青年ならいざ知らず、いい年をした男が母親に付き添われてくるというのは、極めて稀なケースです」
と説明した。ネット上でも母親の付き添いが話題になり、
「お母さんがかわいそうでもう・・・」
「50にもなって母親に付き添われて、しかも若い女のゼッケン窃盗なんて地獄だな」
「51歳の母親っていうと80前後か......せつねぇな」
などと母親に対する同情の声が大きくなっている。