菅官房長官「候補者のひとつひとつの発言なので...」
日本政府は、トランプ氏の主張にどう向き合うのか。
菅義偉官房長官は3月28日午前の記者会見で、
「候補者のひとつひとつの発言なので、政府としてコメントすることは控えるべき」
と前置きしながら
「誰が米国の大統領になろうとも、日米安保体制を中核とする日米同盟は、我が国の外交の基軸であり、アジア太平洋や世界の繁栄、さらに安全のためにきわめて重要なもので、米国と緊密に連携していく、このことに全く変わりはない」
と「日米安保再交渉」の主張に事実上反論した。
核武装についても、
「『持たず、作らず、持ち込まず』という非核3原則は政府の重要な基本政策で、これを今後とも堅持していくということに全くは変わりない」
と話し、改めて否定した。
衆参同日選挙の可能性が高まっているとされるなか、米大統領選での論戦が、そのまま日本の安全保障の議論に飛び火しかねない。