民主党と維新の党が合流した「民進党」が2016年3月27日、東京都内のホテルで結党大会を開いた。開会の数時間前から多くの報道陣が会場に詰めかけるなど、衆参合わせて156人が所属する新党の旗揚げに大きな注目と期待を寄せていた。
だが、いざ大会が始まってみると、新代表に就任した岡田克也氏が「党名」を言い間違えたり、新役員の名前を読み飛ばしたりして「うっかりミス」を連発。なんとも「グダグダな」船出となってしまった。
「新党名」を言い間違える
結党宣言を終え、「民進党」が正式に発足して数分後。結党大会の議長をつとめた坂本祐之輔・衆院議員(旧・維新)が、いきなり新党名を間違えてしまった。元維新の党代表の松野頼久氏の登壇を促す際、
「では、『民主党』が...、いや民進党が結党に至った経緯の説明を――」
と言い間違えたのだ。これには会場に集まった数百人から失笑が漏れ、報道スペースに集まった記者の1人は「酷いなあ」と呟いた。
「党名」の言い間違えは、坂本議長だけでなく、初代表に選出された岡田氏(元民主党代表)もやってしまった。新代表挨拶で登壇した岡田代表は、その第一声で、
「今日は、歴史的な日です。日本の将来が我々にかかっています。『自由』『共生』『未来への責任』、この3つの言葉を結党の理念として、覚悟を持って、『シンシン党』......、民進党をスタートさせましょう!」
と間違えた。肝心要の新党名を言い間違えたことに気づいた岡田代表は、その直後に「失礼しました」と苦笑交じりに謝罪した。こうした代表の姿に、会場からは「頑張れ」「大丈夫だ」などのエールまで飛んでいた。