「水素ステーション」vs自動車「充電器」の覇権争い EVに大差の燃料電池車の巻き返しあるか

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自動車充電器は現在2万1000基

   一方、世界の自動車メーカーの多くはFCVよりも、EVやPHEVの開発に力を入れ始めている。充電器が水素ステーションよりも安価に設置でき、普及しやすいとみているためだ。欧州ではフォルクスワーゲンが排ガス規制の不祥事をきっかけに、ディーゼルエンジンからEVやPHEVの開発を急ぐ考えを表明するなど、FCVよりも普及が進む可能性が高い。

   政府と自動車関連業界はEVやPHEVの普及に向け、充電器の建設を進めている。これまでに全国で急速充電器(約6000基)と普通充電器(約1万5000基)を合わせ、約2万1000基が設置された。さらに政府は全国の「道の駅」(約1000か所のうち設置済みの約320か所を除く)や高速道路などに充電器を設置していく方針だ。

   大きく水をあけられている水素ステーションがどこまで巻き返せるか、注目される。

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