便秘の改善や肌荒れ防止、豊富なカルシウムのよる骨粗しょう症の予防など、ヨーグルトには女性にうれしい多くの健康効果があるが、高血圧の改善にも役立つことがわかった。
米ボストン大学の研究チームが、2016年3月3日に米アリゾナ州フェニックスで開かれた米国心臓協会学術集会で論文を発表した。
ヨーグルトを週5回食べる人は...
それによると、米国看護師健康調査と米国医療従事者健康調査の2つのデータの中から計7万4609人の女性を対象に、ヨーグルトの摂取量と高血圧になるリスクを分析するため、それぞれ18~30年追跡調査した。その結果、ヨーグルトを週あたり5回以上食べる人は、1回以下しか食べない人に比べ、高血圧になるリスクが17~23%低いことがわかった。
論文では「ヨーグルトをよく食べる生活習慣と、ヨーグルトの成分が腸内細菌の状態にいい影響を与えるようだ」と指摘している。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内細菌の状態を整え、血圧を上げるホルモンである「アンジオテンシン」の分泌を抑えて降圧剤の働きをする。また、カリウムが豊富にあり、ナトリウム(塩分)を外に排出するため血圧をさらに下げるのだ。