「マスコミを懲らしめろ」など失言続きだった自民党の大西英男衆院議員(69)が、またその発言で物議を醸している。
「私の世話を焼いた巫女さんは、ちょうど20歳ぐらいだったでしょうか」。大西議員の発言が出たのは、2016年3月24日に開かれた自民党・細田派の総会で、司会のあいさつをしたときだ。
「自民党はあんまり好きじゃないんです」と返され
大西氏はその2日前、札幌市中央区内の神社「北海道神宮」で、衆院北海道5区補欠選挙の党公認候補の必勝祈願をしており、神社の巫女にも支援を求めたという。しかし、発言によると、4月24日の選挙についてこの巫女は知らず、大西氏が「頼むよ」と言ったら、この巫女からは、「自民党はあんまり好きじゃないんです」と返された。
このことを引き合いに出し、大西氏はあいさつの中で、「おい、巫女さんのくせに何だと思ったんですけど」と発言したのだ。
それを聞いたほかの議員らからは、笑い声が沸き起こった。報道陣がその場にいたため、「やばいよ、やばいよ」との声も漏れたが、それでも、大西氏の弁舌は止まらなかった。
巫女が公認候補の支援を拒否したためか、「巫女さんを誘って夜、札幌の夜でですね、説得をしようと思ったわけでございますけれど」ともぶっちゃけた。最後には、「今日は、マスコミがたくさんいる。決して懲らしめられないように、2012年当選議員は、清く正しく、たくましく、歩んでまいりたいと思います」と開き直るかのような言葉で締め括っていた。
大西氏と言えば、都議時代などから「ヤジ将軍」と呼ばれるほど発言が物議を醸しており、衆院でも14年7月、当時の日本維新の会に所属していた上西小百合衆院議員(32)に「まず自分が子供を産まないとダメだ」とヤジを飛ばしたとして問題になっている。