乙武氏は「炎上の百戦錬磨」
乙武氏の不倫を謝罪する妻のコメントは、24日放送の各局ワイドショーでも話題に上った。「スッキリ!!」(日本テレビ系)では、司会の加藤浩次さんが「奥さんは反省する必要ないですよ。旦那さんが一番悪いんだから」と一蹴。また、「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した産婦人科医の宋美玄(ソンミヒョン)さんは、
「『なんで奥さんに謝罪させているんだ!』と思ってしまう人は多いでしょうが、妻に謝らせることで『家族の問題』という印象が強まるので、一般の人は批判し辛くなる」
などと分析。乙武氏を「炎上の百戦錬磨」と表現し、妻の謝罪文を発表したことは「事態の鎮静化」を図った対応ではないかと推察した。
2016年夏の参院選で自民党の「目玉候補」として出馬が取りざたされている乙武氏。こうした状況の中で発表された妻の謝罪文に対し、ネット上では「もう政治家の妻を意識してる」「既に政治家の妻スタンス」と否定的に見る向きも強い。
評論家の東浩紀氏も3月24日、「奥さんも選挙に向けて準備万全だね」とツイッターに投稿。続けて、謝罪文を発表するタイミングの早さから「記事が出たら即事実だと認め、奥さんも一緒に謝罪すると事前に決めていたようだ」と推測。こうした対応について、自民党が「どのようなアドバイスを与えていたか」が気になるとも述べた。これを受けてか、「自民党の指導があったらしい」説をとなえる反応もあった。
新潮記事によると、乙武氏は同誌記者から自身の不倫について直撃取材を受けた後にも関わらず、出馬の可能性については「分からないですね...」と答えるのみで、否定はしなかったという。乙武氏が発表した謝罪文の中でも、出馬取りやめについての言及はなかった。