しかも、ほかの色素成分の大半がほぼ1日で体外に排出され抗酸化作用がなくなるのに、βクリプトキサンチンは2か月以上も体内に残り、抗酸化作用が続く。同じ農研機構果樹研究所が行なった別の研究では、9月に採取した人の血液から冬場に採取した時とほぼ同じ濃度のβクリプトキサンチンが検出された。つまり、冬場にたっぷり食べたミカンの成分が9月まで残っていたわけだ。
農研機構果樹研究所の杉浦実・上席研究員は「果物は糖分が多いため糖尿病に良くないと思われていますが、リスク要因ではなく予防に役立つことを明らかにできました」とコメントしている。
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