「ランドセル寄付より現金を」 施設関係者の「本音」に賛否

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「施設に必要なものを問い合わせるのが一番」

   一方、元職員は、現金の寄付を呼びかけたことに異論も出ていることについて、「なにに使ったかの報告書はお出ししています」とツイッターで理解を求めていた。

   寄付においては、ランドセルはダメで、現金はいいといったことはあるのだろうか。

   この点について、全国児童養護施設協議会では、担当者が取材にこう説明する。

「それは、施設によって違うと思います。ランドセルが足りなければ、ありがたく受け取るでしょう。現金の寄付も、施設が困ることはないはずです。施設の人からよく聞くのは、地域の人や企業から毎年継続的に寄付を受けているということです。ある日突然、ランドセルなどが贈られれば、重複する可能性があります。ご厚意はとてもありがたいですが、施設にもニーズがあり、もし可能でしたら、どんなものが必要か声をかけていただくのが一番でしょう」

   ランドセルなら、カラーやデザインなどに子供たちの好みがあり、施設としては、それを聞いてそろえてあげたいという気持ちがあると言う。

   岩槻区役所のケースではどうなのかと取材すると、支援課ではこう答えた。

「ランドセルは、時期的に買ってしまっている人が多く、ない子供はいないかもしれません。また、1つの施設でいいのか、別々の施設に配っても1人だけでいいのか、といった課題もあります。しかし、ご厚意ですので、ありがたくお気持ちはいただいております。必要とする施設があるか、現在は課内で検討しているところです」
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