容疑者から被告となって、覚醒剤事件の清原和博が保釈となった。これから更生プログラムと向き合うのだが、球界へ戻る道はあるのだろうか。
今回の事件が明るみに出て再認識したことは、清原の知名度は衰えていないことだった。
「罪の自覚」がにじむコメント
厳しい意見はもちろんあったが、一方でこんな声も多かった。
「更生して球界に戻ってほしい」
やはり甲子園のヒーロー、プロ野球で500本以上の本塁打を放った実績は、さすがなのである。
保釈されたのは2016年3月17日。警視庁から出ると、千葉県の病院に入院し、持病の糖尿病の治療を行っている。その後、更生への本格治療に入るという。
「一から出直し、必ず更生することを決意しています」
「必ず人の役に立つ人間になることを心に誓っております」
保釈の際に出した清原のコメントである。以前には聞かれなかった殊勝な内容で、犯した罪を理解したということなのだろうか。
小生が清原を直接取材したのは西武ライオンズに入団したシーズンだった。
「彼はおそらく、史上最年少で三冠王を獲得するだろう」
そう書いたことを今でも覚えている。いわゆる打撃タイトルは手にしなかったものの、期待通り、見込み通りの活躍をした。そのころの若武者ぶりを知っているから、現在の姿が信じられない、というのが実感だ。