「病院門前薬局」が減っていく? 「かかりつけ薬剤師」優遇が始まって起きること

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24時間対応とプライバシー保護も課題

   とはいえ、「かかりつけ薬剤師」が期待通り広がっていくかは未知数だ。かかりつけ薬剤師になるには、高い知識やコミュニケーション能力が必要なうえ、24時間の対応も求められる。患者の病歴や生活環境などプライバシーにかかわる情報も把握しなければならない。患者から「かかりつけ薬剤師」として信頼を得られるかが大きなカギになる。これまで処方箋を通じた機械的な対応しかしてこなかった薬剤師は少なくなく、いかに意識を変え、意欲を持てるかがポイントになる。

   東京都内で薬局を営む70代の薬剤師は「薬剤師にとっては今が正念場。国からこれだけ期待される中、何の役割も果たせなければ、薬剤師の存在価値もなくなってしまう」と話す。

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