2016年3月18日の北朝鮮の弾道ミサイルの発射に対して、中谷元・防衛相は、ミサイルが日本領域に落下する事態に備えるため、自衛隊法に基づく「破壊措置命令」を同日までに発令した、と産経新聞などが報じた。防衛省は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦を展開するとともに、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を東京・市谷の防衛省敷地内に配備したとみられる。防衛省は今回の一連の命令を公表していない。
18日付の韓国・中央日報日本語版によると、同日午前5時55分(日本時間)ごろ、北朝鮮西部の平安南道粛川付近から弾道ミサイル2発を順に日本海に向けて発射されたと、韓国国防省が発表した。1発目は飛行後しばらくしてレーダーから消え、2発目は爆発した可能性があるとされる。いずれも移動式発射台(TEL)から打ち上げられたとみられる。