花粉症でもマスクしたら怪しまれる 米国流の「対策グッズ」総点検

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   カリフォルニア州にある自宅近くのドラッグストアやスーパーの薬コーナーに行くと、「子ども用の薬(Children's medicine)」「応急処置(First Aid)」「風邪薬(cold & fever)」とセクションごとに医薬品が並んでいますが、その中に、「アレルギー(allergies)」用も常設されています。アレルギーが悪化する今の季節は、店内のところどころにちょっとした「アレルギー対策グッズ」コーナーを設置している店も多いです。

   2016年3月9日付の私のコラムで、米国での花粉症事情について「日本とは異なり、花粉症はアレルギーの症状のひとつとしてみなされている。花粉症イコールアレルギー」と説明しました。そのため米国では、花粉症対策グッズはドラッグストアのアレルギーコーナーで探せます。使用症状に「hay fever」「pollen」という単語を見つけたら、それは「花粉アレルギーに効く」と考えていいでしょう。

  • 胸に塗って咳を鎮める。写真左の製品が、手を汚さずに塗れるタイプで、約8ドル(約910円)
    胸に塗って咳を鎮める。写真左の製品が、手を汚さずに塗れるタイプで、約8ドル(約910円)
  • ドラッグストアで販売されていた空気清浄機
    ドラッグストアで販売されていた空気清浄機
  • 花粉症持ちの友人が愛用するスプレーは目のかゆみ、鼻水、鼻づまりに効きます。120回分で$20(約2250円)ほど
    花粉症持ちの友人が愛用するスプレーは目のかゆみ、鼻水、鼻づまりに効きます。120回分で$20(約2250円)ほど
  • 胸に塗って咳を鎮める。写真左の製品が、手を汚さずに塗れるタイプで、約8ドル(約910円)
  • ドラッグストアで販売されていた空気清浄機
  • 花粉症持ちの友人が愛用するスプレーは目のかゆみ、鼻水、鼻づまりに効きます。120回分で$20(約2250円)ほど

鼻づまりがひどい幼児に小児科医が勧めたのは...

   ドラッグストアで相当数のアレルギー関連商品が並んでいる米国では、「アレルギーは当たり前のことと認識されてるんだなあ」と実感します。今回は、当地の花粉症対策グッズを中心に紹介します。

   前回コラムで紹介した飲み薬やサプリメントは、本当にたくさんの種類があります。主治医に自分の症状を説明してどれを飲むべきかアドバイスをもらうか、友人や知人にお勧めを聞くなどしないと、自分で決められないほどです。

   鼻づまりがひどい時、赤ちゃんでも安心して使えそうなのは生理食塩水のミストです。私の長女は生後数か月、鼻づまりがひどく、呼吸が本当に苦しそうだったのですが、そのときに小児科の主治医に勧められたのです。おとなには清涼感のある、メンソールやユーカリのような成分が含まれたタイプもいいかもしれません。他にも異なる成分のスプレーが多数あります。効果に個人差があるようなので、いろいろ試すとよいでしょう。

   目薬も数多く商品棚に並んでいます。なかにはアレルギー症状を長時間抑えることを売りにしている商品もあります。

   咳がひどい時に症状を鎮めるために胸に塗る薬は、しょう脳(カンフル)、ユーカリ、メンソールを主成分としており、清涼感が得られます。制汗剤タイプのものは、手を汚さず塗れるので手軽ですね。

   咳対策としては2016年2月26日付のコラムで、「ペパーミントオイルをディフューザーに入れて使うと効果があった」と書きました。実は、加湿器にアレルギーの症状を抑える効果が期待できるオイルを入れるのも、一つの方法です。乾燥がひどいとアレルギーは悪化する傾向にあるからです。アレルギー症状である咳には、ユーカリのオイルが効果あり。咳止めのシロップやのど飴で有名なヴィックス(Vicks)ブランドの「Vicks VapoSteam」は、暖かい蒸気を出すタイプの加湿器にたらして使います。

   花粉やホコリ、動物の毛といった空気中にあるアレルギーの原因を排除して症状を緩和しようとの考え方は、米国にもあります。そのため、アレルギーコーナーには空気清浄機も並んでいます。ドラッグストアで販売されている製品は、50ドル(約5700円)までの安い価格帯のものです。高価格、高性能の空気清浄機が欲しい場合は、家電量販店やオンライン通販で購入するのが一般的。私の友人は「アマゾン・ドット・コム」で買ったシャープ製品を愛用していると話していました。

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