台湾傘下でも「日本の夏。シャープの夏。」? 新製品「蚊取空清」人気に「もうちょっと早ければ」の声が...

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   久しぶりに、「目のつけどころがシャープ」らしい新製品が登場した。

   それは世界で初めてとなる、蚊をおびき寄せて吸い込んでしまう空気清浄機。破天荒でゆる~いつぶやきでおなじみのシャープの公式ツイッターも、「日本の夏。シャープの夏。」「蚊、空気、この夏どちらにお悩み?」などと、口もなめらかだ。

  • 「目のつけどころがシャープ」だった? 蚊取り機能付き空気清浄機
    「目のつけどころがシャープ」だった? 蚊取り機能付き空気清浄機
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開発に6年 1万391匹もの蚊を使い、67回の実証実験

   シャープは、蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用して薬剤を使わずに粘着式「蚊取りシート」で捕獲する、蚊取り機能を搭載したプラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」(FU‐GK50)を発売すると、2016年3月17日に発表した。月3000台を生産。発売日は4月23日で、店頭価格は5万円前後(税別)とみられる。

   「蚊取空清」は、蚊が濃い色を好むことから、本体の色にブラックを採用。蚊を呼び寄せるため、暗がりや物陰に隠れたがる習性を利用して蚊取りパネルには小窓を複数取り付けるなど、蚊が好む環境をつくった。近づいた蚊は空気を清浄する際の気流で吸い込まれ、粘着式「蚊取りシート」で捕獲する。薬剤を一切使わないので、小さな子どもやお年寄りがいる家庭でも安心して使えるとしている。

   東南アジアで蚊に悩む声が多いことから、2009年に開発に着手。そのきっかけとなったマレーシアでは、まず蚊の習性を学ぶため、現地スタッフとマレーシア保健省医療研究所(IMR)が共同で、1万391匹もの蚊を使い、67回の実証実験を繰り返したという。

   2015年10月にマレーシアやタイなどASEAN地域6か国で先行発売したところ大好評となり、「当初計画の2倍、ASEAN地域のシェアで10%を占める売れ行きになりました」(シャープ)と話す。

   日本でも2014年に蚊を媒介とする「デング熱」騒動で、東京・代々木公園で蚊の駆除が大々的に行われるなど社会問題になったことなどから、需要が多いと見込んで国内販売を決めた。

   シャープの公式ツイッターは、

「『蚊取空清』は『かとりくうせい』と読んでください。業界では空気清浄機のことを、空清(くうせい)と略すことが多いので。」
「この『蚊取空清』、弊社には珍しく逆輸入の企画商品です。昨年よりマレーシアなど ASEAN6か国で先行して発売すると、とても好評だったので、日本でも展開することにしました。」
「空気清浄機に蚊取り機能を合体、『蚊取空清』が誕生。紫外線や黒が好きな蚊の習性と、空気清浄機の吸引を利用し、薬剤を使わず蚊をキャッチ。もちろんプラズマクラスターとフィルターで空気もキレイに。」

などと報告。業績の悪化もあって、最近はさえない話題ばかりだっただけに、どことなくうれしそうにみえる。

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