「日本語が分からない者は死ねと言うのか」―――外国人男性のそんなツイ―トが話題になっている。
コーヒーチェーン「スターバックス」店内に置いているポップに対するもので、ポップには「To our customers who have food allergy(食物アレルギーをお持ちのお客様へ)」と英語で呼びかけているのだが、本文は日本語オンリーで書かれているため分からない。内容が気になって仕方ないけれど、日本語を学び全文が読めるようになる頃には「アレルギー症状で死んでいる」という皮肉のようだ。
最後まで読めるようになる頃には死んでいます
仕事を辞め世界中を旅していると自己紹介しているhenryさんが2016年3月14日にツイッターに、日本のスターバックス店舗と思われる写真をアップした。そこにはポップが大写しされていて、
「食物アレルギーがある私たちのお客様に・・・ 日本語を学ぶか、死んでください」
「私はその不吉なチェーン店で買った冷えた飲物を持っています」
などとつぶやいた。つまり、「食物アレルギーをお持ちのお客様へ」と英語で呼びかけているため読もうとしたが、英語で書かれているのは呼びかけだけだった。肝心な内容は日本語のため読めず、アレルギー症状でショック死する人もいるくらいだから、どうしたらいいか分からなくなってしまった、ということらしい。こうした疑問を持ったのはhenryさんだけでなく、海外のサイトでも日本のスタバのこうしたポップが紹介されていて、コメント欄には、
「ほとんどのお客様は、日本語で書かれた一番下の行まで読むことができるようになる頃には、すでに死んでいます」
「これはアメリカ人が注意書きを読むのが嫌いな事を、日本のスタバは知っているからです」
「外国人で食物アレルギーがある人など、気にしてはいません、ということ」
などといったことが書かれている。
本当にこんなポップがスタバにあるのだろうか。
「英語でも書いといた方がカッコイイと思ったんだろ」
2016年3月16日、都内の新宿区内にあるJR線のある駅の駅ビルにあるスタバに行ってみたところ、henryさんがアップしたものと同じポップが置いてあった。店員に英語で説明しているものはないのかと聞くと、
「ポップはこれだけで、英語で説明しているポップはありません」
ということだった。ちなみにポップに書かれているのは、店内で販売している商品はアレルギー対応商品ではないため、アレルギーを心配する方は店内のバリスタに問い合わせてください、という簡単な内容だ。
掲示板ではこうした外国人たちの反応に、「日本のスターバックスが世界中で笑いものに」などと盛り上がっていて、
「英語で呼びかけてるのに全部日本語wwww馬鹿じゃねーのw」
「おいQRコードやURLの先も日本語じゃねえか」
「日本語だけにするか、もしくは英語もちゃんと添えるか。はっきりしないと」
などといった感想が出ている。
どうして呼び掛け部分だけ英語にしたのか、スターバックス コーヒー ジャパンに問い合わせたところ、
「ポップはお客に目立つように作る一方で、文字制限があるため、英語表記は呼び込み部分だけになっている。アレルギーに関する説明については、メニューシートに英語で詳しい説明を書いていて、ポップを見て心配する外国人客がいた場合は、店員が対応できる体制を整えている」
とのことだった。