【女の相談室】衝撃!膣液を赤ちゃんの顔に塗りたくる 医師も賛否両論の「母ゴコロ」効果は

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   帝王切開で生まれたばかりのわが子の顔に、母親が自分の膣液を塗りたくる行為が欧州で流行している。赤ちゃんのためを思っての母ゴコロだとか。

   医師の間では「深刻な感染症がうつるからやめて!」と反対する声と、「免疫力を高める新しい健康法」と推奨する声とが真っ二つだ。

  • 赤ちゃんを思う「母ゴコロ」はスゴイ(写真はイメージです)
    赤ちゃんを思う「母ゴコロ」はスゴイ(写真はイメージです)
  • 赤ちゃんを思う「母ゴコロ」はスゴイ(写真はイメージです)

「帝王切開の子は免疫力が弱いので...」

   帝王切開で生む女性は世界的に増えている。2008年の世界保健機関(WHO)の調査によると、出産に占める帝王切開の割合は、欧州23%、南北アメリカ35%、アフリカ4%、東南アジア9%、韓国40%、中国46%などとなっている。日本はまだ低く、2012年の厚生労働省の統計では19%にとどまる。WHOは2015年4月、「医学的に必要がないにもかかわらず、帝王切開に頼る女性があまりに多すぎる。母体にとって危険だ」と警鐘を鳴らした。

   しかし、帝王切開の方が楽という母親側の希望と、出産トラブルを避けたい医師側の事情が一致し先進国では急増中だ。ヴィクトリア・ベッカムやクリスティーナ・アギレラのように、超忙しいセレブが出産日を決めておく「予約帝王切開」も広がっている。

   こうした中、2016年2月23日発行の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)」が衝撃的な論文を載せた。「英国やオーストラリアでは最近、帝王切開で生まれてきたばかりのわが子の顔や体に、ガーゼに染み込ませた自分の膣の分泌液を塗ることを希望する母親が増えている」と報告した。

   この行為は「vaginal seeding」(膣液植え付け)と呼ばれ、基本的方法は、帝王切開が始まる前に膣内に折りたたんだガーゼを挿入し1時間ほど留置する。出産後に膣液が染み込んだガーゼを取り出し、生まれてきた新生児の目元や口の周辺、そして全身に塗りたくるというもの。英や豪州では最近、メディアで「新生児に流行の新健康法」と報道されたこともあり、帝王切開を予定している妊婦の間で希望者が急増中だ。

   医師の中には「安全性が保証できない」と突っぱねる人もいるが、こっそりやってしまう母親が後を絶たない。

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