コンビニのバイト高校生が「未払い」に反旗 仲間含め「500万円」取り戻せたワケ

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うちのコンビニ・スーパーでも... の声

   そんななか、インターネットには男子高校生の「成果」に、

「まだ高校生なのに大したもんだね」

といった好意的な声や、

「高校生だったらさっさとやめて他のところを経験するという選択肢もあったと思うけどね」
「10分や20分の賃金未払いぐらい我慢しろ。どうせお客がいなければ休憩だろ」

といった批判的な声にまじって、

「うちのコンビニも15分未満の給料切り捨てられて出ないんだけど」
「スーパーだけどうちも15分単位だわ。残業もだけど開始にレジ交替するときに早めにいかないといけなくて10分前に交替だと時間無駄になっててうざい」
「販売してた頃は交替が来なかったり、客に捕まったりで帰れなくても事前申請と承認がなければ残業にならなかった」

などと、「自身の勤務先も違法ではないか」といった疑念を抱く声が多数寄せられている。

   ブラックバイトユニオンによると、今回のサンクスのケースでは「そもそも、フランチャイズ本部が提供している加盟店の勤務管理システムが『1分単位』と『15分単位』を選択できるようになっており、今回のような事態を誘発する懸念があります。この仕組み自体を見直す必要があると考えています」と指摘。サークルKサンクス(本部)に改善を申し入れており、「回答待ちです」という。

   じつは、賃金を計算する際の勤務時間を「15分単位」や「10分単位」などで切り捨てるケースは少なくないとみられる。

   労働協約を結んだ加盟店を抱えるサークルKサンクスは、「法的に1分単位ですし、本部では1分単位での賃金計算を推奨しています。また今回のケースを受けて、2月中に改めて『1分計算』の推奨を指導したところです」と話す。

   コンビニ大手の「セブンイレブン」を運営するセブン&アイホールディングスも、百貨店のそごう・西武やスーパーのイトーヨーカ堂を含め「1分単位で運用しています」という。ローソンやファミリーマートも同様だ。

   しかし、コンビニの勤怠管理は実際には加盟店オーナーの仕事。サンクスのようなケースが他店にある可能性は少なくない。万一のときには「本部が指導に入ります」(ローソン)という。

   ブラックバイトユニオンは「流通業に限らず、1分単位の時間管理を徹底している会社のほうが少ないほどで、相談案件も増えています」と話している。

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