巨人「声出し現金」は「賭博そのもの」 刑法学者が明言する根拠とは

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

阪神も「声出し」、巨人は新たな「賭博関与者」報道も

   一方で、NPB側が事態を公表しなかった理由の1つとして挙げた「プロ野球選手としては金額が少額であるため」という説明も波紋を広げている。ツイッターやネット掲示板では、「額の問題じゃない」「感覚がおかしい」などとNPBに対する批判が殺到していた。

   こうしたNPBの説明を受け、2016年3月15日付サンケイスポーツ朝刊には、元検事でテレビ番組などに出演している住田裕子弁護士のコメントが掲載された。その記事によると、住田弁護士は「億を稼ぐプロ野球選手にとって、1回数千円の出費は缶ジュースを買うようなものだった」として、巨人やNPBの説明に「一定の理解を示した」と伝えられている。

   だが、先述の園田弁護士は「それでは、大金持ちならば何億円かけても賭博に当たらないことになってしまう」として、金額の多寡は関係ないと指摘している。

   15日には新たに、阪神タイガースでも「声出し」による金銭のやり取りや「賭けノック」が行われていたことが報じられた。

   さらに、週刊文春のWEB版は15日16時、NPBから「野球賭博常習者」と認定された「B氏」へのインタビュー記事を掲載。B氏のコメントとして、巨人の1軍選手10数名が「高校野球賭博をしていた」と伝えた。

   球界全体に波紋を広げる今回の賭博騒動、収束する気配は見えない。

   園田弁護士は、今回の騒動がプロ野球の興行自体にも影響を与える可能性を指摘。2010年に発覚した大相撲の賭博問題の調査過程で明らかになった八百長問題で、翌11年の春場所が中止となった例を引き合いに、「シーズンが中止される可能性も十分ある」と話している。

1 2
姉妹サイト