みのもんたさん(71)が2年半ぶりに「キャスター」に復帰する。インターネットテレビ局で、若者をターゲットにした報道番組を担当するという。
2013年秋に「朝ズバッ!」(TBS系)を降板して以降、レギュラー番組といえば「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)と、文化放送のラジオ番組だけ。本人は久々の報道番組に意気込み十分のようだが、ネットユーザーの反応はいまひとつのようだ。
4月から毎週土曜の20時、2時間の生放送
出演するのは、テレビ朝日とサイバーエージェントが手がける無料ネットテレビ局「AbemaTV」の24時間ニューチャンネル「AbemaNews」で2016年4月からスタートする「みのもんたのよるバズ!」だ。
「世の中を!権力を!ズバッ!と斬る」をテーマに、ブラック企業や非正規雇用、シングルマザーの貧困、待機児童など、若い世代のさまざまな社会問題に焦点をあてる。
毎週土曜の20時から2時間、テレ朝社屋内のオープンスタジオから生放送。スマートフォンによる中継を駆使して、生取材や生インタビューも行っていくという。
「午後は○○おもいッきりテレビ」(日本テレビ系)や「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)などでメーンキャスターを務め、お茶の間ではすっかりおなじみだったみのさんだが、夜の情報番組のキャスターは初挑戦だ。本人は、
「ターゲットは私の大好きな10代後半から20代30代。今は放送法の縛りがどうのこうの、言論の自由がどうのこうの言ってますけど、もしできるなら、わたくし、みのもんたのスマホの世界で、大いに意見を戦わせたいと思います」(3月15日発表コメントより)
と、早くもやる気満々。スポニチアネックスが15日に配信した記事によれば、「今までにないことをやって、ネット上で炎上したいですね」とも語っているという。
共演者は「個性豊かな女性たち」
「朝ズバッ!」の降板は、当時日本テレビの社員だった次男が窃盗未遂容疑で逮捕(その後不起訴)されたことを受けての決断だった。その後、報道番組への起用のウワサはいくつかあったものの、いずれも実現することはなかった。
ただ、「復帰」への意欲は度々みせていた。2014年に都内ホテルで開催された「古希の祝い」では、「お話をいただけるなら、日本を動かせるような番組をやりたい」との主旨の発言をしたと複数メディアが報じていた。
最近でも「サンデー毎日」16年3月6日号に掲載された対談記事の中で、
「いい番組があれば、ですがね。あいにく、いい番組がないからな~(笑)。最近のワイドショーだって、お笑い番組なのか、お遊びのバラエティーなのか、区別がつかないでしょ。そんな中途半端なところに身を置くつもりはありませんよ」
とコメントし、「やるなら真面目な番組」であることを匂わせていた。
今回は地上波ではなく、自身にとっては初のネット番組。成功するかどうかは未知数だ。
復帰の報はさまざまなメディアが報じたが、発表直後、ネットユーザーたちからは「ネット放送を見る層に需要あるのか?」「完全に過去の人間」といった冷めた反応が目立つ。
それどころか、ツイッターで「みのもんた」と検索すると「セクハラ」との予測ワードが表示され、話題は完全にそれに移っている。次男逮捕騒動より前の13年8月、「朝ズバッ!」生放送中に女性アナウンサーの尻あたりを触ったような場面が映り、当時、大きな注目を集めた一件だ。
TBS広報部は当時、「セクハラ行為があったとは認識していないが、紛らわしい行為だった」などとするコメントを発表し、セクハラ疑惑を否定していた。しかし、疑惑のシーンは未だに人々の印象に強く残っているようだ。
ちなみに「よるバズ!」の共演者は「弁護士からイマドキの女子まで、経歴も年齢もさまざまで個性豊かな女性たち」だという。