関西電力は2016年3月14日、高浜原発3、4号機(福井県高浜市)の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を不服として、同地裁に異議を申し立てた。
複数報道によると、大津地裁の山本善彦裁判長は9日、「関電は安全性の説明を尽くしていない」などとして滋賀県住民29人の訴えを認め、稼働中の原発を停止させる初の司法判断を示した。
関電は14日、「決定は当社の主張を踏まえないものであって、極めて遺憾であり、到底承服できない」として、仮処分命令の取り消しを求める保全異議を申し立てた。また、決定の効力を止める執行停止も合わせて求めた。
3号機は1月29日に再稼働したが、仮処分命令を受けて3月10日に運転停止。4号機は2月26日に再稼働したが、直後のトラブルにより緊急停止し、現在も稼働していない。