原油安に中国経済の不透明感、日本銀行によるマイナス金利政策の導入などの要因から、2016年の外国為替相場は年初から大荒れ。おそらく、外国為替証拠金(FX)取引をしている個人投資家は気が気ではないはずだ。
たしかに、相場が動くときは取引が活発化する。とはいえ、最近の米ドル/円相場の値動きはあまりに急激で、「ついていけない」と感じている投資家は少なくないだろう。しかし、一部の個人投資家はうまく稼げているそうだ。
成功しやすいFX投資家のタイプとは?
最近FXユーザーの中で利用者が増えている自動売買。中でも業界最大手のインヴァスト証券の取締役CMOの鶴見豪氏は、最近の為替相場について「機関投資家でも判断が難しい局面で、個人投資家の中にも右往左往している人が多いでしょう」と話す。
しかし、「相場の動きが活発な中でも、トレンドが表れているので、こういったときは、実は個人投資家が強いんです。トレンドに乗り、流れに逆らわず取引すればいいので」とも。プロのように1日単位で焦って取引しようと考えず、どっしりやれば、サラリーマンや主婦でも儲けるチャンスは大きいということ。
投資家の中にも「3つ」のタイプがあるという。一つは、もともと潤沢な資金を用意できる人。たとえば1億円で、超長期の運用ができる投資家だ。含み損が多くなっても、我慢できる資金があるため、利益になるまで頑張れば最終的に儲かる。
もう一つは、為替相場を常にチェックでき、メンタルコントロールもしっかりできるデイトレーダー。FXと聞くとこのデイトレーダーを目指す人は多いが、ハードルが高く実際に成功している人はほんの一握りだ。
そして最後に「中長期でトレンドに乗り勝つ人」。インヴァスト証券が提供する自動売買「トライオートFX」のユーザーはこのタイプ。
プロのトレーダーではない初心者が自身の裁量で取引していると、急激に相場が動いたときに咄嗟にうまく判断できず、損失を広げてしまうことが多い。
「自動売買はそういった心理的な部分を補うことができる一方、投資のテクニックも補えるものなんです」と鶴見氏はいう。同社のトライオートFXは「通貨が進む方向」さえ分かれば、あとはプロのような投資テクニックがなくとも、オートで利益を狙えるのだ。
たとえば、米ドル/円相場で「円安」か「円高」か、のどちらかを判断。あとはトライオートFXで決めた方向に一度仕掛けてしまえば、放っておいても細かく3000円などの利食いを繰り返してくれる。しかも6か月以上の中長期の投資スタンスで運用している人も多く、長い目で見ても、儲けるチャンスが大きいというわけだ。これなら「Dead or Alive」と言ったギャンブルちっくな運用を防げる。
テレビや新聞のニュースで「円安」「円高」と大まかなトレンドを知り、あとはトライオートFXで運用したら、結果的に利益を積み上げていた、という感じも狙えそう。
どうやら、「果報は寝て待て」ということらしい。