「他人の名前が欲しい」と不正入手 住民票めぐる犯行、意外と簡単?

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「DNAを記録して判別するほかないのではないか」

   住民票の転出、転入届は、本人が直接窓口に出向けない場合は、委任を受けた代理人が行うことができる。今回はそれを悪用したようだ。ある市役所の市民課に話を聞くと、

「代理人の確認はしっかりとやっているが、確認の際に提出してもらうものは保険証など写真が添付されていないものでも可能だ。それが偽物という可能性はあるけれども、いちいち疑っていたら仕事にならない。なりすましによる転入、転出届が起こる可能性を否定できない」

と話している。今回の事件にネットでは、「なりすましは怖い」「背乗りなんてネット上の噂かと思っていた」などと話題になっていて、

「こわっ。定期的に住民票調べといた方がいい」
「もう凄すぎて逆に信じられないww」
「DNAを記録して判別するほかないのではないか」
「住民票ってたまにしか取得しにいくタイミングがないから、勝手に変えられてても気づきにくいよな」

などといった感想が出ている。

   実は、こうしたなりすましによる転入、転出届の事件は結構報道されている。16年2月25日には上京区の精神科医が患者名義の住民基本台帳カードを不正取得し、患者の住民票上の住所を自分の自宅に変更し、患者になりすましてパスポートを不正取得したとして逮捕された。15年7月1日には名古屋市のラーメン店経営の男が、婚活サイトなどを通じて知り合った20~40代の男女計15人の個人情報を使って住民票を不正に移し、クレジットカードを作った。被害総額は1127万円に上るという。

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