「言い訳にしか聞こえない」「論点すり替えてばっかり」
匿名ブログであることが「委員会資料に不適切」とされるのは、ルール上は仕方のないことで、山尾氏の発言に与党側が反論するのは理由がある。
だが、今回、国民の大きな関心を集めたのは「書いた人物が女性であるかどうか」や「言葉が汚いかどうか」より、これが日本中で大きな共感を呼ぶほどの切実な問題だという1点に尽きる。このブログをきっかけに、国会前では「保育園落ちたの私だ」と書かれたプラカードを持った人々によるデモが行われ、2万7000筆以上を集めたネット署名が塩崎恭久・厚生労働相に手渡された。
平沢氏としては誤解を解くために出演したはずだったが、放送後、ネット上には「言い訳にしか聞こえない」「論点すり替えてばっかり」「問題提起のために誰が書いたかとか関係あるの?」といったコメントが相次いだ。
病児保育の認定NPO法人代表・駒崎弘樹氏も10日、自身のブログで「ことここに及んで、なお『本当に女性が書いたのか』等と言っている与党議員がいることに、頭を抱えます」「憤らずにはいられません」とつづっている。
J-CASTニュースは11日、(1)山尾氏の与党批判に対し、なぜ直接的な表現でではなく「誰が書いたのか」というヤジを飛ばしたのか(2)「女性が書いた文章かどうか」は今回の件にどう影響するのか――の2点について平沢氏の国会事務所に質問状を送ったが、18時半までに返答は得られなかった。