舛添都知事一行の欧州出張費5000万円は高すぎるのか 「豪遊批判」に東京都が説明した明細は...

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「通訳、警護、PR費用にクルマの借り上げ代...」

   東京都のパリ・ロンドンへの5泊7日の出張費は、1人あたりに換算すると250万円にものぼる。格安チケットとはいかないまでも、東京‐パリの航空運賃はエコノミークラスで往復50万円程度。ビジネスクラスでも100万円弱。ホテル代についても、東京都知事の海外出張の宿泊費は最高4万200円などと条例で定められているというから、都民にとってはやはり「高すぎる」と感じさせる水準のようだ。

   では、どうして総額5000万円超もかかったのだろうか――。J‐CASTニュースの取材に、先述の担当者は「費用には旅費や宿泊費のほか、通訳の費用やPRのために開いた講演会の会場費や設営、移動時のクルマの借り上げ代、警護や事務費などが含まれています。その総額として、それだけ(約5000万円)かかりました」と説明。2015年のパリ・ロンドンの出張費に限らず、「海外出張費」にはこうした費用が含まれているという。

   舛添知事は、14年にはロシアのソチや韓国のソウルと仁川、10月には5泊7日の日程でベルリンとロンドンを訪ねるなど、6回で7都市を訪問。総額で1億5617万円を費やした。ロシア・ソチの主張費などは、一人あたりに換算すると約393万円にものぼる。

   14年と比べれば、15年の5700万円など少ないほうだったのかもしれない。

   パリ・ロンドンの出張後の記者会見で舛添知事は、「欧州出張の成果を今後の都政運営に十分生かすとともに、引き続き都市外交を積極的に推進していきたい」と話し、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けて、さらに海外出張に力を入れる考えを示した。

   2016年3月7日に審議がはじまった予算特別委員会に計上した16年度の海外出張費は、15年度より9500万円多い3億3500万円にのぼった。東京都は、「出張先は調整中のこともあり、まだお話しできませんが、今年度は5か所程度の海外出張を予定しています」と話している。

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