フジテレビの人気バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」を2016年2月27日に「卒業」したはずの「三ちゃん」こと三中元克さん(25)。卒業は視聴者による「国民投票」で決まったものだが、16年3月12日放送分から早くも「復帰」するとして、ネット上で激しい批判が展開されている。
「視聴者舐めてるってか、ただの詐欺じゃん」「何の為の投票やったんや!」などといったものだが、放送されるのは過去の活躍を振り返る内容がメインだ。本当に三ちゃんは復帰するのだろうか。
「ドッキリ企画?」「ヤラセ?」様々な憶測が飛ぶ
三ちゃんの卒業までの経緯はこうだ。10年10月に行われた新メンバーオーディションで「奇跡的に」一般の素人から新メンバーに選出された。その後は体当たり的な番組企画に参加し、そのユニークなリアクションで人気者になっていく。15年末に高校の同級生だった臼杵寛さんとお笑いコンビ「サンプライズ」を結成し、16年2月19日によしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属することが発表された。ここで「めちゃイケ」サイドは、素人枠としてレギュラーに選んだのであり、プロになったのなら話は違うとして、視聴者投票によって残留か「卒業」を決めようと考えた。16年2月27日の生放送で漫才を披露し、テレビのdボタンで「国民投票」をした結果、63万の投票中56%が「不合格」となり「卒業」が決まった。
この投票にもネット上では賛否両論と、ある疑惑が囁かれた。「イジメみたい」「残酷」といった意見のほか、人気メンバーなのだから合格は決まっている、というものもあった。また、三ちゃんはイジられキャラだから視聴者を巻き込んだドッキリ企画だろうという意見もあった。
しかし、投票に至る前になると不合格を後押しするかのようなネガティブな番組編集をしていることが話題になり、「公開リストラをするつもりか?」といった疑問も浮上した。
一方、生放送と同時進行したネット配信のゼロテレビ「めちゃ×2ユルんでるッ!」では、投票が始まっていないのに「三ちゃん不合格 残念」という看板を出していた。後にスタッフの不手際だという謝罪があり、「ヤラセではない」といった説明が行われたが、結果として、「本当に三ちゃんはクビになったんだ」といった確信が視聴者に広まっていった。
司会の「ナインティナイン」岡村隆史さん(45)は、その後のラジオ番組で、
「このままずっと『めちゃイケ』におってもね、正直ろくな人間にならなかったと思うんですね」
などと「卒業」について説明。これで全てが終了したと思われた矢先の16年3月5日、「めちゃイケ」次週予告で三ちゃんが画面に登場したためネットで大騒ぎになった。