大津地裁の山本善彦裁判長は2016年3月9日、関西電力高浜原発(福井県高浜町)3、4号機の運転を差し止める仮処分決定を出した。3、4号機は16年1~2月に再稼働したばかりで、4号機は再稼働3日後の2月29日にトラブルで原子炉が自動停止していた。稼働中の原発を停止させる司法判断は初めて。3、4号機をめぐっては、福井に隣接する滋賀県の住民29人が、再稼働前の15年1月に運転差し止めを求める仮処分を申し立てていた。
関電は決定に従って3号機を停止するが、
「決定文の詳細を確認のうえ、速やかに不服申立ての手続きを行い、早期に仮処分命令を取り消していただくよう、高浜発電所3、4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしてまいります」
とするコメントを出した。