期間限定などの条件を満たしていれば、「食べ放題」認める
日本マクドナルドHDは今回の取材に対し、「2010年のとき、食べ放題の実施を認めていたことはあります。店舗によって店質や来店する顧客層も違いますから、期間限定などの条件を満たしていれば、こうしたもの(イベント)は認めています」とあらためて説明。実施店舗もきちんと把握していたという。
一方、コーヒーの「無料」おかわりサービスを実施していた店舗について、本社から「禁止命令」が下りて中止されたことがあった。「コーヒーのおかわりサービスは、実施している店舗と実施していない店舗が混在して、本社でも把握しきれなくなりました。このときはサービスの公平性の点から、そういった状況はよくないとみて、全店で中止の判断をしました」としている。
日本マクドナルドHDが2016年3月4日に発表した2月の売上高は、既存店ベースで前年比29.4%増と大きく伸びた。客数も13.7%増、客単価は13.9%増え、客数は2か月連続、売上高と客単価は3か月連続の増加と、ようやく上向いてきた。
2月は、同社で初めて商品名を公募して決めた「北のいいとこ牛っとバーガー」を販売。ネーミングの募集には14日間で500万件以上の応募が寄せられ、大きな話題となった。おてごろマックも好評。スイーツの新ブランド「By McSWEETS」の展開もはじまった。
業績回復に勢いをつけたいマックにとって、今回の騒動は「吉」とでるのだろうか。