四谷学院CM「偏差値29でも北大医学部に」が炎上 生徒は「偏差値74」東大寺学園出身だった

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四谷学院は「逆転合格は事実」と主張

   四谷学院のCMでは彼の「偏差値29」という部分だけが取り上げられ、そうした進学校に在籍していたことには一切触れていない。そのため、ネット上では、

「嘘は言ってないけどなんか騙された感あるわ」
「四谷学院めっちゃ凄いと思ったけど嘘だったんか」
「偏差値72の高校で校内偏差値29の落ちこぼれでもしっかり合格させます!って正直に言えば良かったのに」

といった批判的な声が相次いで上がった。なかには、「偏差値詐欺みたい」「詐欺感ハンパない」と強い語調で非難するユーザーも少なくない。

   四谷学院を運営するブレーンバンクはJ-CASTニュースの取材に対し、該当する生徒が東大寺学園出身であることを認めた上で、「彼が四谷学院に入学する前、全国模試で偏差値29だったことは事実です」「パンフレットでは彼が東大寺学園出身であることも明記しており、進学校出身だった事実を隠してもおりません」「彼は自身の成功体験を後輩に伝えたいという思いでCMに出演してくれました。進学校出身だからといって、逆転合格の事実に違いはありません」と答えた。

   また、今回の騒動から、13年に発売されたノンフィクション小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(著・坪田信貴、KADOKAWA)を思い出した人も多いようだ。

   この作品は、偏差値30の女子高生が1年半で劇的に学力を上げ慶應義塾大学に合格する様を描いたもので、100万部を超えるベストセラーとなった。だが、実際のところ主人公は「偏差値60を超える県内有数の進学校のなかで、一時的に落ちこぼれていただけであって、元々は優秀な生徒だった」とされ、こうしたことが分かると、ネット上では「題名詐欺」「誇大広告やめろ」などと批判が殺到、いわゆる「炎上状態」になっていた。

   ネット上では「ビリギャルと同じオチ」「これで騙される奴はビリギャルが流行った時から何も学んでない」などといった声が上がっている。

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