花粉症患者の2割がなりやすい「口腔アレルギー症候群」
注意すべきなのは、「食後に口やのどが痛がゆい」となった時だ。これは「口腔アレルギー症候群」の初期症状の可能性があり、花粉症患者の2割がなりやすいと白崎医師は説明する。
口腔アレルギー症候群は、特定の果物や野菜を食べた際に口の周りやのどがかゆくなる症状が出る。症状がひどくなるとじんましん、さらにはアナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難に陥る恐れまであるのだ。原因となり得る食品は、リンゴ、モモ、メロン、キウイ、マンゴーのような果物や、ニンジン、トマト、セロリといった野菜、ほかにもナッツ類やマスタードも含まれる。これらに含まれるアレルギーの原因物質が花粉のそれと似ているため、花粉症患者が口に入れると、体の中の免疫細胞が「勘違い」して過剰反応してしまい口の周りがかゆくなったりすることがあるのだ。
花粉症の人は、当たり前だが花粉を吸わないのが何よりの予防になる。白崎医師は、マスクにひと工夫を施すと花粉除去率が大幅にアップするとして、その方法を番組で披露した。
まずハンカチ大のサイズのガーゼを左右三つ折りにして、その後で上下三つ折りにする。次にマスクの内側にそのガーゼを当てて、鼻を覆うように装着する。これだけだ。
ビートたけし「かなり違いますか」
白崎医師「マスクは鼻の横やほほの間にすき間ができて、花粉が侵入してくることがあります。侵入してきた花粉をガーゼでブロックする、2次バリアになります」
ガーゼは洗ったものを使うのがポイント。ガーゼの繊維の並びが不規則になるので、花粉をとらえやすくなるそうだ。