靴ひも結んでもらうもお礼なし
「悪い部分」の例として挙げたのが、番組スタッフに対する態度だ。岡村さんによると、三中さんは「一般人代表」でありながら、自分より後から入ってきたAD(アシスタント・ディレクター)に対しては「ものすごいAD扱いする」という。
過去には、本人に直接注意したこともあった。こんなエピソードだ。
以前「めちゃイケ」で縄跳び企画を行った際、三中さんの靴ひもがほどけてしまった。するとAP(アシスタント・プロデューサー)が駆けつけ、結び始めた。
岡村さんが「それ、何してんの?」と尋ねても、三中さんはしんどそうに息をきらすのみ。そこでAPに聞いてみると「三中、結べないんですよ靴ひも」という驚きの答えが返ってきたという。実は三中さん、自分で靴ひもを結んだことがなく、店員にベストな長さで結んでもらってから購入しているというのだ。
大の大人が仕事現場で人に靴ひもを結んでもらっている光景はそれだけで異様だが、三中さんはスタッフにお礼も言わないまま。岡村さんは見かねて、
「靴ひも結んでもうてんやから、せめて『ありがとうざいます』と。どんだけしんどかっても『ありがとうございます』って言わなアカンで」
と注意したという。
5年半の間には、プロレスラーを目指す企画に挑戦するも、指導に耐えきれず2度も逃げ出してしまった三中さん。岡村さん曰く、それ以外にも「色々あった」そうだが、番組では「うまいこと『可愛らしい三中』」のイメージを保ち続けるようやってきたという。
しかし、そうした対応が「三中さんのためになっていない」ということになり、今回のオーディションに至ったそうだ。
「素人界」では有名人である三中さんも、お笑い芸人としては駆け出し中の駆け出し。長年憧れていた大先輩・岡村さんから指摘された「悪い部分」を見つめ直し、プロの芸人として羽ばたくことができるだろうか。