インターネットバンキング利用者のIDやパスワードが盗まれ、口座から預貯金が不正送金される被害が、2015年だけでおよそ30億7300万円にのぼった。警察庁が16年3月3日に発表した。14年からおよそ1億6300万円増え、過去最悪となった。
被害を受けた金融機関は223と14年の倍以上。都市銀行や地方銀行にとどまらず信用金庫や農協にも広がり、被害件数は全国1495件となった。
スマートフォンにメールを送って偽サイトに誘導する「スミッシング」と呼ばれる手口も確認されており、同庁は注意を呼びかけている。