原子力規制委員会の有識者調査団は2016年3月3日、北陸電力志賀(しか)原発(石川県)の1号機原子炉建屋直下にある「S-1断層」が、将来動く可能性を否定できない活断層にあたるとする最終的な判断を示した。この日、調査団は評価書案を取りまとめ、規制委の会合で検証の上確定させる。
規制委の新基準では、活断層の真上に原子炉建屋など原発の主要施設を設置することを禁じている。今回の評価が確定すれば、1号機は再稼働できないまま廃炉に追い込まれる可能性が高くなる。
北陸電力の西野彰純副社長は、今回の調査結果は北陸電力側のこれまでの調査結果を踏まえておらず「到底納得できるものではない」とコメントした。