家事代行ベアーズが謝罪した「女性偏見ブログ」 「女性に読んでほしくない」中身に賛否両論

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   家事代行業ベアーズの執行役員が自分の経験をもとにブログで、女性社員の扱い方について論じたところ、「女性蔑視だ」などと批判が殺到し「炎上」する騒ぎになり、ベアーズは2016年3月1日付けで公式ホームページに謝罪文を掲載し、この執行役員を降格させたと発表した。

   ネット上では騒動によって問題のブログが改めて話題になり、初めて読んだ人たちはベアーズの仕事や立場上、実名で公表するのは軽率で配慮が足りないといえるものの、「まさに真実」「謝罪の必要なし!」などと盛り上がっている。

  • 「お客様並びにお取引先様には今回のことで大変不安、不愉快な思いをさせてしまいましたことを心より深くお詫び申し上げます」。ベアーズは2016年3月1日に謝罪文をHPに掲載した(写真は謝罪文のスクリーンショット)
    「お客様並びにお取引先様には今回のことで大変不安、不愉快な思いをさせてしまいましたことを心より深くお詫び申し上げます」。ベアーズは2016年3月1日に謝罪文をHPに掲載した(写真は謝罪文のスクリーンショット)
  • 「お客様並びにお取引先様には今回のことで大変不安、不愉快な思いをさせてしまいましたことを心より深くお詫び申し上げます」。ベアーズは2016年3月1日に謝罪文をHPに掲載した(写真は謝罪文のスクリーンショット)

「股間の膨らみが胸部に移動しただけの中身は男だと思います」

   問題になっているのは16年2月26日に個人向けのメディアプラットフォーム「note」に書かれた「女性に読んでほしくない女性のマネジメントについて」というブログ。自分はこれまで数百人の女性の部下を持った経験があり、面談で女性を泣かしてしまった回数は50回以上ある。「あなたがいるなら私は辞めます。」と言われた回数は2回などと自己紹介し、女性マネジメントのノウハウが溜ったため、その一部を公開することにしたと綴った。

   中身はというと、女性には(1)口は出すが責任は負いたくないわがままな生き物(2)数字だけでは燃えてくれないめんどくさい生き物(3)解決しなくても共感してくれればいいと思ってる意味不明な生き物―――という3つのポイントがあり、

「『私はそうじゃない女性をみたことがある!』という方はそれは股間の膨らみが胸部に移動しただけの中身は男だと思います」
「女性は上司のことを『あれができてない、これがよくない』と言いたい放題言っといて、『じゃああなたがやってよ』と言ったら『それは別の話です。』と突き返して来ます」

などと解説し、その対応策をアドバイスした。プロフィール欄には、片切真人 株式会社ベアーズで執行役員をしています、と書いている。

   これに対し、ネットでは、

「女性を男性と比較したうえでその違いをネガティブに捉え、文句を書き連ねた内容だ」
「蔑視偏見セクハラパワハラそのまんまな内容」
「もう絶対ベアーズ使わない」

などといった意見が出て、ブログは「炎上」した。ネット上ではベアーズに対し公開質問状を送る人も出た。

   騒ぎを知ったベアーズは、16年3月1日に公式ホームページ上に、

「女性に対する偏見と差別的な表現とも受け止められる点について、皆様のご指摘はごもっともだと私も感じております」

とし、高橋ゆき専務取締役の名前で謝罪文を掲載した。

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