「アニメ声」「関西弁」は大丈夫なのか
しかし、逆に、面接官と「会話」するように受け答えするべし、そのため積極的に「そうですね」「うーん」といったつなぎ言葉を入れるべし、とアドバイスする就職活動マニュアル本もある。
真相はどちらなのだろうか。就職活動に詳しい大学ジャーナリスト、石渡嶺司さんは「つなぎ言葉を使っただけで面接に落ちるということは、まずありません」と語る。
「あまり使いすぎると、やかましい、何を言っているか分からない状態になるかもしれませんが、常識の範囲内で使う分には大丈夫です」とし、前述のエピソードに登場する応募者については「恐らくつなぎ言葉以外の部分で『バツ印』を受けたのではないでしょうか」と分析した。
また、「使っただけで面接に落ちることはない」のは、つなぎ言葉に限らず、関西弁や地方訛り、いわゆる「アニメ声」に関しても同じだと話す。
「ものすごい『アニメ声』の学生を知っているのですが、彼女を面接で高く評価してくれた会社もちゃんとありました。あくまでも企業は話し方や話の内容、身振りで総合的に評価しているのだろうと思います」
つなぎ言葉を気にするよりも、「話の中身」を磨け、ということだろうか。