「ゲスの極み乙女。」川谷絵音さんとの不倫騒動で、ベッキーさんが一時休業を発表してから約1か月。復帰時期は未定のままだが、風向きは徐々に変わりつつあるようだ。
J-CASTニュースが実施した読者アンケートの結果にも、その傾向が現れている。
休業発表直前には6割以上が「復帰できない」
事務所による正式発表に先がけ、一時休業話が報じられた2016年1月29日、J-CASTニュースは同日に配信した記事下で、ベッキーさんの復帰時期について読者アンケートを行った(選択式・3月2日まで)。
その結果、最も票を集めた選択肢は「今後芸能界には復帰できない」という厳しいものだった。全8178票中5126票と、全体の62.7%を占めた。
復帰を前提にした選択肢でも「1年以上かかる」が25.0%で最多。「半年後」は7.4%、「1か月後」に至ってはわずか2.1%しか選ばれておらず、1年以内の復帰はほぼ絶望視されていた。
1月下旬といえば「週刊文春」に報じられた「センテンススプリング!」をはじめとするLINEのやりとりや、川谷さんの妻による独白が波紋を広げていた頃だ。スキャンダルを題材にしたゲームアプリまで登場し、世間の批判ムードが最高潮に達していた。
ところが約1か月後にほぼ同内容の質問をすると、結果は一変した。
2月25日の配信記事下で「ベッキーさんは本当に復帰できると思いますか?」と尋ねたところ、3月2日までに3439票が集まった。
このうち、最も票を獲得したのは、驚くことに「1年以内に復帰できる」との選択肢で、全体の44.5%と半数近くを占めた。「復帰するのは難しく、芸能界引退もありえる」の選択肢を選んだ回答者は全体の35.5%。「復帰できるが、数年先になる」は15.8%で、厳しい見方を示す読者は依然として少なくなかったが、大幅に減った。
共演者の「ベッキーいじり」が反響
もちろん、アンケートを付けた記事の内容や総得票数が異なることから、2つを単純に比較することはできない。それでも「1年以内」の復帰が絶望視されていた1か月前と、ここまで異なる結果が出たことは注目に値する。休業により新たな「燃料」が投下されなくなったことから、感情的な回答が減ったのだろうか。
芸能界やメディアは、すでに復帰の環境作りを進めている。日本テレビやTBSは2月下旬の会見で、ベッキーさんがレギュラー出演していたバラエティー番組について「降板は考えていない」とそれぞれ明言した。
2月21日放送の「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ系)では、司会を務める内村光良さんが出演者のミスにからめて「ベッキー!今ウチはこんな状態だ!」と呼びかけた。
26日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)では、以前ベッキーさんが座っていた席にモデルのベックさん(24)が着席。ベッキーさんと一字違いとあり、司会の中居さんは「ベックーです」と紹介し、「その席にベックでいいのね?この番組は」と笑いを誘った。
共演者らのこうした「いじり」も、アンケート結果に影響したのかもしれない。
ユニセフ募金の「美談」は逆効果?
ただ、ここにきて、再びベッキーさんの評価に傷がつきかねない事態も生まれている。
2月25日発売の「週刊新潮」は、ベッキーさんがコツコツとユニセフに募金を続けたおかげで、アフリカなどに5つの校舎が建設された――という不倫騒動とは直接関係のない「美談」を紹介した。本人から「決して口外しないで」と念押しされていたユニセフ関係者が、ベッキーさんの苦境を見かねて明かしたというのだ。
すると3月1日、日本ユニセフ協会が公式サイト上でコメントを発表。「ユニセフ関係者が特定個人の寄付履歴を同誌に開示した」とする記述について「そのような情報を当協会が同誌を含む第3者に開示した事実はございません」とし、情報源が協会関係者であることを否定した。
実際にベッキーさんが募金をしていたかどうかは不明だが、ネット上では今の状況でユニセフの話を持ち出すことは「逆効果」だとする声が目立つ。
そもそも新潮の記事は、他にもベッキーさん側を擁護するような記述が目立ち、事務所側が新潮に持ちかけてイメージアップを図ろうとしたのではないか、と指摘する芸能レポーターもいる。