北朝鮮、「人工衛星」発射でも祝賀ムード皆無 アジアプレス・石丸氏が内部情勢を報告

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正恩氏を「小さなガキ」

   その上で、「言うのがちょっと怖いですが...」とためらいながらも、正恩氏を

「今は国なんか信じていない。『小さなガキ』がやるようになって、変わったことがありますか?もっと窮屈で、もっとしんどくなっただけ」

などと批判。矛先は、妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏にも向けられた。

「(李雪主氏が)かばんをいつも持ち歩いているので、『将軍様の奥さんのかばんは(値段が高いぞ)』とか、そんな話もします」

   金正恩政権が繰り返し核実験や「人工衛星」の成果を強調しているにもかかわらず、生活が向上しないことへの不満を口にした。

「報道や講演会とかでは、ずっと『私たちは強国だ』と言ってきたけれど、私たちには何一つ良くなったことはない」

   石丸氏によると、アジアプレスではロケット発射後に10人程度の住民から話を聞いたが、共通していたのは「無関心」。上記発言のように「大きな力を持った」という宣伝には「慣れっこになった」状態で、逆に「何でそんなことをずっと聞くのか」といった反応が多かったほどだという。

   国連安全保障理事会は米東部時間3月2日(日本時間3日未明)にも北朝鮮に対する制裁決議案を採択する予定だ。北朝鮮を出入りする全貨物の検査の義務化や北朝鮮産石炭の輸入禁止などが盛り込まれる見通しで、住民の生活がさらに苦しくなることは確実だ。

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