体格指数「BMI」と発症率を詳しく比較
オークランド大学のチームは、肥満と子宮体がんとの関連を調べた過去の論文9件を分析、肥満度を示す体格指数「BMI」と発症率を詳しく比較した。その結果、「標準体重」(BMI18.5~24.9)の人に比べ、「やや肥満」(BMI25.0~29.9)は発症リスクが3.85倍、「肥満」(BMI30.0~39.9)は5.25倍、そして「重度肥満」(BMI40以上)はなんと19.79倍に達した。
研究チームでは、「(女性ホルモンが活発に分泌される)閉経前の女性にとって、肥満の問題は子宮体がんにとって一貫して最も危険な因子であることがわかりました」とコメントしている。
ちなみに、米国立がんセンターが行なった、子宮体がんの患者と健康な女性を比較した研究でも、肥満の人の発症率は標準体重の人の1.95倍という数字が出ている。両研究の数字にはかなり開きがあるが、いずれにしろ、肥満の女性の危険度が高いことには間違いない。命のためにも40歳前からダイエットを意識しよう。