「最終的にはご了解を得たと判断して記事化しました」
2月21日には、毎日新聞側と取材を受けた2人が、「機構」の関係者が同席する形で面会。この場で、毎日新聞は書面で
「記事掲載後、お二人からご不満の声が上がったことに鑑みれば、取材に不十分な点があったことは否めません。お忙しい中、記者の取材趣旨をご理解いただいて長時間、また数度にわたり取材に応じていただいたにもかかわらず、結果としてご不快な点が残る記事となってしまったことについては誠に残念であり申し訳なく思っています」
と陳謝したが、林さんについては
「表現についても取材上のやり取りの中で修正すべきであると考えた部分については書き換え、最終的にはご了解を得たと判断して記事化しました」
もう1人については、約束を守らなかったことについては陳謝しながらも
「記者は、取材に基づく記事でご了解いただける内容だと考えておりました」
などと正当性も主張した。こういった説明に2人は納得せず、毎日新聞の「開かれた新聞委員会」での審議を希望している。
委員会はジャーナリストの池上彰氏、評論家の荻上チキ氏、慶応大教授の鈴木秀美氏、ノンフィクション作家の吉永みち子氏で構成。
毎日新聞は3月1日現在、紙面での訂正や謝罪などを掲載しておらず、記事は現在もウェブサイトに掲載されたままになっている。この点も含めたJ-CASTニュースの取材に対して、毎日新聞社社長室広報担当は
「当該記事については、現在確認を進めておりますが、取材を受けられた方に不快な思いをさせて点につきまして、お詫び申し上げております。今月中に『開かれた新聞委員会』に審議をお願いする方針で、その結果を踏まえて対応を検討してまいります」
とコメント。委員会の審議結果によっては、記事が訂正される可能性もあると読める回答を寄せている。