立教大学のテニスサークルとみられるツイッターアカウントが、「オタク」と自称するユーザーからの入部に関する質問をブロックしたことがきっかけで炎上する騒ぎになっている。
「春から立教大に進学予定なんですが、ここのテニスサークルは根暗系オタクでも楽しく過ごせそうですか?」
偽アカウントも作られ、リツイート1万1000件
サークルのツイッターで、2016年2月26日に新1年生からの質問を受け付けたところ、翌27日に前出のユーザーから出たのは、こんな質問だった。
これに対し、サークル側は、このユーザーをツイッター上でブロックした。すると、ユーザーは、ブロックした画像を投稿し、「なにこいつら」と嫌悪感を露わにした。こうしたやり取りがツイッター上に広まると、疑問や批判が相次いだため、サークルのアカウントは炎上が拡大しないように非公開設定になった。
その後、サークルのアカウントにそっくりな別のアカウントがこの日のうちに開設され、次のような刺激的なツイートをした。
「うちのサークルははっきり言ってオタクみたいな陰キャラはいらないの、ハッキリ言っとく」
この発言はたちまち話題になって、さらに非難が沸き起こる騒ぎになった。29日夕現在までに、1万1000件もリツイートされている。
別アカウントでは、その後も発言は続いた。サークルのメンバーが複数ログインしているので、どのメンバーがブロックしたか分からないとしながらも、「このツイートを消していただけませんか?オタクさん」「リツイート層がオタクだけだからよゆーだよね笑」とまた挑発的なことを書き込んだ。しかし、その後はサークルを名乗るのは止めており、偽アカウントだったことが分かった。
大学「事実関係を確認しており、今後事情を聴く」
テニスサークルのアカウントが非公開設定になった後は、同じサークルとみられる新アカウントが2月27日中に開設された。
そこでは、「サークルの仲間がツイッター上でオタク差別をしたことが問題となってます。そのような人が私達の仲間にいたことはとても悲しいことであります」と告白した。
「オタク差別」メンバーのツイートとは何を指すのかは言及されていないが、新アカウントではさらに、メンバー同士で連絡して、「差別」メンバーをアカウント保持者から外したと明かして謝罪した。そして、メンバーの中にはアニメやアイドルが好きな人もいるとして、「誰でも大歓迎です! みんなで楽しみましょう!」と呼びかけている。ブロックしたことを反省したのか、ふざけただけとみられる質問にもツイッター上で丁寧に答えていた。
(3月1日追記:27日に開設された「新アカウント」については、サークル側からその後、「このアカウントも偽物であり私達のサークルは一切関与しておりません」とJ-CASTニュースに連絡があった)
その後、非公開設定にした前のアカウントを28日になって一時的に復活させ、混乱を防ぐためとして、これまでの事情を説明した。それによると、前出の「オタク」ユーザーについては、サークルの画像を引用した性的なツイートをしていたためブロックしたという。とはいえ、「差別をしていると誤解を与え不快に思わせてしまった」として謝罪している。
立教大学の広報課では、取材に対し、炎上騒ぎのことは学内からの指摘を受けて把握しているとしたうえで、「事実関係を確認しており、今後サークルから事情を聴きます」と答えた。なお、このテニスサークルは、大学の未公認団体で、名簿をもらっているだけだという。